ノコギリヤシサプリは育毛に効果なし?摂取量をチェック

薄毛の改善にノコギリヤシのサプリを飲む方で、「全然育毛に効果がないんだけど…」とお悩みの方もいると思います。

 

今回はノコギリヤシの効果や摂取量についてお伝えします。

 

ノコギリヤシの薄毛・育毛への科学的な根拠はない

育毛・薄毛に効果が期待できると言われているノコギリヤシですが、科学的な根拠があるわけではありません。ノコギリヤシは、薄毛やニキビ、前立腺肥大が原因の症状(夜の頻尿等)に効果があると言われていますが、効果の可能性が高いとされているのは「前立腺肥大が原因の症状」のみです。

 

AGA(男性型脱毛症)の主な原因は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが酵素(5α-リダクターゼ)と結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)という髪の成長を阻害する成分が生成されるからです。

 

ノコギリヤシは、5α-リダクターゼという酵素を抑制することで、DHTの生成を抑制することができると考えられています。

 

じゃあ、薄毛にも効果があるんじゃないのか?

と思うかもしれませんが、そういうわけではないのです。夜の頻尿に効果があるとされているのは、前立腺細胞内でのDHTへの作用が報告されているからで、前立腺細胞内以外でのDHTの抑制も期待できるかどうかが不明なのです。

※ 前立腺肥大への効果についても、効果がないと報告している研究機関もあります。

 

ノコギリヤシは本当に効果がないのか?

全く効果がない場合、サプリとしては成り立たないですよね。科学的な根拠は充分ではありませんがが、ノコギリヤシはある程度の育毛に効果が期待できるを報告している研究機関もあります。

 

イタリアの大学は、「2年間、ノコギリヤシを毎日360mg飲んだ男性型脱毛者は38%が改善した。」と報告しています。同大学はフィナステリドについても研究しており、「2年間、フィナステリドを毎日1mg飲んだ男性型脱毛者は68%が改善した。」と報告しています。

出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23298508

 

38%ってなかなか低いですね。ノコギリヤシのサプリはネット通販や100均でも手に入るので手軽に取り組める薄毛治療ではありますが、飲んだ人の半分以上は効果がないと考えると他の薄毛治療に取り組んだ方が良い気がします。また、フィナステリドの効果も研究機関によって、50%~80%と差があるので、ノコギリヤシの効果にも差があると考えた方がいいと思います。

 

ノコギリヤシの摂取量は?

先ほどお伝えした、イタリアの大学の報告では、ノコギリヤシオイルを毎日360mg摂取した結果でした。

 

同程度の効果を期待するのであれば、オイル状のノコギリヤシを360mg摂取できるサプリを試すといいですね。

 

ただし、今飲んでいるサプリが摂取量に満たないからと言って、無理やり多い量を飲むのは避けてください。引き続きノコギリヤシでの改善に取り組みたい場合は、別のサプリに変えることをおすすめします。

 

ノコギリヤシよりももっと効果が高い治療方法を試したい場合は、クリニックで処方されるフィナステリドやザガーロがおすすめですよ。当サイトでは、AGAクリニックのリバース(フィナステリドやミノキシジル)を服用した体験記を公開しているので参考にしてみてください。

おすすめ記事:リバース内服薬の効果や副作用

 

まとめ

今回は、ノコギリヤシの効果と摂取量についてお伝えしました。

まとめると、

  • ノコギリヤシの育毛への科学的根拠はない
  • ただし全くないわけではなく、ある程度の効果は報告されている
  • 38%の効果が報告された研究での摂取量は、オイル状のノコギリヤシを1日360mg

です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。