リアップだけが発毛薬としてドラックストア・薬局で購入できる理由と背景(第一類医薬品認可)

2018年3月15日

CMで見かける発毛剤として代名詞ともいえるリアップ。薄毛が気になる人にとって知名度が最も高い発毛薬です。実はリアップは厚生労働省に第一類医薬品として認可を受け、ドラックストアで購入できる唯一の発毛薬です。では、なぜ、リアップだけが、発毛薬として、ドラックストアで購入できるのか!?その理由と、歴史的背景を紹介します。

 

発毛剤の定番、大正製薬のリアップ

発毛剤の代表として、薄毛の人に馴染みがある、大正製薬が発売しているリアップ。すでに発売を開始してから、15年以上経過しており、定番の発毛剤です。ドラックストアには、花王サクセスなどの育毛剤は様々な種類が店頭に並んでいます。しかし、育毛剤というのは、「医薬部外品」に分類されます。それに対し、リアップは、ロキソニンなどと同じく、第一類医薬品として厚生労働省から認可を受けています

 

厚生労働省のお墨付きの威力がすごい!

第一種医薬品として、厚生労働省からお墨付きが与えられている発毛薬のリアップは、1999年に発売された当初から、大変な人気を集めました。ドラックストア・薬局の店頭には品切が続いたと言われています。現在でも、効果がある発毛剤として、大変人気です。CMなどでも国から認可を受けていることを武器にその効果をアピールしています。

 

なぜ、他社からは発売されないのか?

ここで疑問なのが、大正製薬の稼ぎ頭のリアップが人気なのに、なぜ他の製薬会社から似たような発毛剤が発売されないことです。これだけの人気ならば、他の薬品メーカーが類似商品を発売しない理由が分かりません。ちなみに、リアップ発売当初は、アメリカの製薬会社から、リアップの製造・販売に関する権利を大正製薬が購入し、日本国内では独占状態でしたが、2015年には、薬の特許が切れており、同じ成分の薬品を出すことも可能です。それにもかかわらず、他社は、大正製薬のリアップが売れているのを手をこまねいている理由は何なのでしょうか?その理由を徹底調査しました。

 

リアップは発毛薬第一号として1999年に厚生省から認可

大正製薬は、アメリカの製薬会社『ジョンソン&ジョンソン』が販売する発毛薬「ロゲイン」の日本での製造・販売の権利を入手します。「ロゲイン」を日本で販売するために生まれた発毛剤がリアップです。

リアップは、育毛剤のカテゴリである医薬部外品と異なり、1999年に当時の厚生省から、薬品としての正式な認可を受けます。そうして、医薬品として、販売されたリアップは、薬局などにもならび、当時の薄毛に悩むユーザーから圧倒的な支持を得ました。

 

リアップ使用による副作用が多数報告

そんな大人気となった、リアップですが、使用者から、副作用に関する報告が多数、消費者センターや、保健所に届けられるようになりました。副作用としては、かゆみや、炎症といったものから、ミノキシジル服用によるむくみなどがありました。副作用を訴える人の多さから厚生省がリアップに関する声明を発表するほどでした。

 

リアップの認可は継続されたものの、新規認可は認めない方針に

そのような副作用の報告から、厚生労働省は、リアップの認可は取り消さなかったものの、今後新規のミノキシジルに関する発毛剤については、医薬品としての許可しない方針になりました。そのため、ミノキシジルの薬の特許が切れたものの、日本では、医薬品として、販売できるのは、大正製薬のリアップが独占する形になりました。

 

リアップに広がるブルーオーシャン

その結果、リアップは、薬剤師による立ち会いは必要なものの、薬局やドラックストアで購入可能な、唯一の発毛薬となりました。第一種医薬品としての認可もあるため、『厚生労働省認可』『発毛効果』を宣伝文句として、消費者にアピールができます。医薬部外品では、『使用した人の90%が発毛効果を体感』といったフレーズを加えると即、薬事法違反になります

その独占によって、リアップは医薬部外品の育毛剤のよりも高額にも関わらず、バンバン売れているのが現状です。まさにブルーオーシャンといえます。こうしてリアップは、大正製薬にとって、ドル箱の商品になりました。

 

状況が一点?スカルプDのアンファーが発毛薬ミノキ5を発売発表!

しかし、独り勝ちのブルーオーシャンが続いていた状況が崩れようとしています。それは新たな競合・ライバルの登場です。そのライバルは、育毛シャンプー「スカルプD」で有名なアンファーです。アンファーが同じミノキシジルを主成分とした発毛薬「メディカルミノキ5」を販売することを発表しました。このミノキ5もリアップ同様に厚生労働省から認可を受け、第一類医薬品として発売される予定です。

残念ながら、発売時期は未定の状態ですが、確実にリアップと競合する商品となります。同じように発毛効果や厚生労働省認可を謳うことができます。いつアンファーのミノキ5が発売されるのか、リアップとの違いはあるのか、今後の展開に目が離せない状況です。

 

リアップ以外の発毛剤がドラックストアや薬局に並ばない理由まとめ

今回、頭皮に直接散布する外用タイプの発毛剤として、リアップしかドラックストアや薬局で販売されていない理由を紹介しました。それは、リアップしか厚生労働省に第一類医薬品に認められていないからです。本来であれば、競合する製薬会社も認可を受けたいと思っています。しかし、リアップ発売後の消費者からの副作用に関する報告やクレームを受け、厚生労働省はリアップの認可を取り消さなかったものの、以後他の商品は認可しない方針となったのが最大の要因です。その結果、薄毛薬の第1類医薬品第一号となったリアップが、薄毛・育毛市場における確固たる地位を獲得しました。

しかし、いつまでもその地位が続くかは分かりません。なぜなら、育毛シャンプー「スカルプD」でお馴染みのアンファーも厚生労働省から認可を受け、第一類医薬品の発毛薬「メディカルミノキ5」を発売するからです。まだ発売時期は未定ですが、2つの発毛薬がドラックストアに並ぶことで競争は激化すると思われます。

今後の発毛薬市場がどうなるか、ますます目を離すことはできません。

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