AGA(男性型脱毛症)とは?原因と症状やメカニズムを分かりやすく解説【入門編】

最近、AGAや男性型脱毛症というワードを目にする機会が増えています。AGAの専門病院やAGA治療の認知度が高まってきました。私も薄毛の悩みから、AGA治療を選択し、現在、AGAスキンクリニックで薄毛治療を行っています。

ただ、実際のところAGAって何なのか?どういう意味で使われているのか、分からない点もあります。そこで、今回、詳しく分かっていない人も多い、AGAについて、分かりやすく、徹底的に紹介したいと思います。

AGA=男性型脱毛症

AGAは略語で、正式にはAndrogenetic Alopecia」というワードから3文字を取ったものです。日本語には「男性型脱毛症」と翻訳されます。日本語訳からも分かる通り、男性に固有の症状で、女性にはAGAは当てはまらないことが分かります。

薄毛の中には、円形脱毛症のようなストレスによって生じる部分的なものもあります。しかし、「男性が年齢を重ねるごとに髪の毛が少なくなり、髪が薄くなる現象」のうち、多くを占めていると考えられているがAGAです。

 

男性の薄毛の捉え方に2つの解釈

AGAは男性型脱毛症という名前の通り、薄毛を病気として捉えています。薄毛については、2種類の捉え方が存在しています。

  1. 病的でない生理的状態
  2. 正常な状態を逸脱した病的状態

AGAは、後者の病的状態として捉え、薄毛を治療対象の病気と考えます。現在のところ、どちらが正解ということはありません。しかし、薄毛になった男性は、髪の薄さを心配するあまり、周囲の目が気になり、自信を喪失してしまう場合があります。その場合、薄毛は、男性の生活の質、QOL(クオリティオブライフ)を低下させる要因となります。そうした観点から、男性の加齢に伴う薄毛を、男性型脱毛症「AGA」という病気と捉え、治療対象と考えることは妥当と言えます。

 

AGAの症状

AGAが発症すると、どのような症状が現れるのでしょうか?AGAは男性型脱毛症なので、髪の毛が薄くなるという症状が起こります。髪の毛が薄くなるのには、2つの要因に分けられます

  1. 髪の毛の本数が少なくなる
  2. 髪の毛の太さが細くなる

頭に生えている髪の毛の本数が減少すると、髪の毛の総数が減るため、髪は薄くなります。さらに髪の毛の太さが細くなることで、同じ本数でも髪の密度が低下するため、髪が薄くなります。この2つの要因が重なり、見た目の髪のボリュームが少なくなるのが、AGAの症状と言えます。

 

AGAが起こるメカニズムを解説

なぜ、髪の毛の本数が少なくなり、太さが細くなってしまうのか、AGAのメカニズムをより詳細に解説します。

AGAが起こるメカニズムをひと言であらわすと、「髪の毛の生え変わりサイクルの短期化」です。

髪の毛の生え変わりサイクルとAGA発症のメカニズム
書籍「薄毛の科学」より引用

通常の髪の毛の生え変わるサイクルは、平均4年程度と言われます。しかし、男性型脱毛症が発症していると、このサイクルが数か月から約1年程度まで短くなります。髪の毛の発育に重要な期間が、上の図にもある「成長期」です。

成長期は、2年~6年かけて、髪の毛が太く、長く成長していくステージです。しかし、AGAの場合、この成長期の期間が数か月~約1年に短縮されます。髪の毛は太い幹が育たずに、短く軟らかな軟毛で抜けるサイクルが形成されます。その結果、AGAになると髪の毛が細くなり、薄毛が進むことになります。

さらに恐ろしいのが、この短い発毛サイクルを繰り返していると、さらに進行が進み、身体が発毛サイクルを停止させる現象が発生します。その事象が発生している部位では、髪の毛が生えてこなくなります。その結果、髪の毛の本数は少なくなってしまい、薄毛が加速します。

 

AGAが発症する原因

AGA発症の最大の原因が、男性ホルモンの影響です。男性ホルモンの一種である「テストステロン」が頭皮の毛根付近の皮脂腺によって分泌される酵素「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」と結びつきます。テストステロンと5α還元酵素が結合すると、「ダイハイドテストステロン(DHT)」という成分に変化します。

テストステロン+5α還元酵素=ダイハイドテストステロン(DHT)

薄毛の原因、5アルファ還元酵素と男性ホルモン結合によるDHT

このDHTと呼ばれる物質が、悪玉の脱毛ホルモンとなります。このDHTが髪の毛の受容体と結合すると、髪の毛の成長を抑止します。その結果、前述したAGAのメカニズムのように、髪の毛が細く抜けやすくなります。

 

AGA発症は遺伝も影響

よく世間一般では、「薄毛は遺伝する」と言われます。父親や祖父が薄毛だった場合に、自分も将来薄毛になるのではないかと不安に駆られます。かくいう私も、父が薄毛だったこともあり心配でした。

AGAが発症するかは、遺伝の影響を受けます。その理由としては、男性ホルモンではなく、もう一つの「5α還元酵素」です。男性ホルモンの量は、個人差はあまりなく、それほど遺伝の影響を受けません。しかし、5α還元酵素の働き・分泌量は個人差があり、遺伝の影響を強く受けます。そのため、「5α還元酵素の働き・分泌量が多い遺伝子を持つ人は、薄毛になりやすい」と言えます。

薄毛は遺伝の影響を強く受ける

 

AGAが発生しやすい部位や症例

AGAの発症例として、薄毛が発症しやすい部位があります。大きく分けて、頭頂部と生え際です。髪の毛への栄養を運ぶのに血液が利用されていますが、頭部の血管は「首→後頭部→頭頂部→生え際」の順に流れていきます。先になるほど血管の血液量が少なくなります。その結果、頭頂部や生え際は、薄毛になりやすい部位になります。

 

AGA治療法と発毛薬

AGAを治療するためには、AGA発症の原因となる酵素「5α還元酵素」を抑制する必要があります。この5α還元酵素を抑制する薬が以下の3種類の薬品、発毛薬です。

  1. フィナステリド
  2. プロペシア(成分はフィナステリド)
  3. ザガーロ

医薬成分であるフィナステリドやザガーロが作用し、DHT発生要因となる5α還元酵素を抑制します。その結果、抜け毛を減らすことができ、AGAが発症して短くなった発毛サイクルを正常に戻すことが可能です

これらの発毛薬は、厚生労働省に認可されたAGA治療薬です。AGAスキンクリニックなどの専門の医療機関であれば処方可能です。

 

AGAについてまとめ

今回、最近よく聞くけれど、詳しくは分かりにくいAGAについて原因と症状、発症メカニズムや遺伝との関係、治療方法について紹介しました。

  • AGAは男性型脱毛症という薄毛の病気
  • 毛の本数の減少+細くなること=髪の毛が薄くなる症状
  • 発毛サイクルの短期化(4年→数か月~1年)がAGAの原因
  • 5α還元酵素と男性ホルモンの影響で細く・抜けやすくなる
  • 5α還元酵素は遺伝に強く影響→薄毛は遺伝すると言われる理由
  • AGA治療は、フィナステリド服用で5α還元酵素を抑制

ぜひ、AGAについて正しい理解を深めて、薄毛改善・予防を行いましょう!もし、薄毛に悩んでいる場合は、AGAクリニックを体験されると、AGA治療薬のフィナステリドやザガーロも処方してもらえるのでオススメです。

私のAGAスキンクリニック通院による、フィナステリド服用による治療体験やAGA治療料金、効果と副作用について、この若ハゲ治療ラボの記事で紹介しています!AGA治療やAGA専門の病院についてどんな感じなのか、興味のある方は、ぜひご参考下さい。

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